ロスジェネ世代の特徴とは?ロスジェネ世代が実感していること

ロスジェネとは ロスジェネ世代

先日、ロスジェネ世代の特徴がネットで話題になっていました。

少子化の問題とロスジェネ世代の関係性について。

私たちロスジェネ世代の問題は、自分たちの生活だけではなく、今後の社会にも大きく影響を及ぼすことになるんですよね。

そんな、私たちロスジェネ世代の特徴と問題点を探ってみました。

ロスジェネ世代の特徴とは?私たちロスジェネ世代が実感していること

ロスジェネ世代とは

ストジェネレーション世代とは、バブル経済崩壊後の景気低迷で「就職氷河期」となった1993年~2004年頃に社会に出た世代のこと。

1970年代前半生まれの「団塊ジュニア」を含むので約2000万人もいるといわれています。

現在の年齢でいうと35歳~44歳のアラフォーと言われている世代。

日本は、バブル経済の崩壊後、「失われた20年」と呼ばれる長い経済停滞の時代に突入します。

中でも、バブル崩壊から10年間は特に景気が悪く、企業における新入社員の採用枠が大幅に減りました。

実際、2000年3月の大卒求人倍率は0.99倍と「1」を下回っている結果。つまり、就職先が一つもなかったということ。(リクルートワークス研究所)

私は1996年に卒業して社会に出ましたが、就職活動は厳しく、深刻なスタートだった記憶があります。

同級生の友人たちも、「契約社員」や「臨時職員」といった非正規雇用を選択せざるを得なかったケースが多くありました。

ましてや、自分の希望通りの職種に就職など叶わない事でした。とりあえず就職できればよいほう。

この就職氷河期というタイミングで社会に出ることとなった私たちこそ「ロストジェネレーション世代」「失われた世代」と呼ばれているのです。

ロスジェネ世代の特徴とは?

ロスジェネ世代の特徴として厚生労働省の資料に上がっている内容は、以下のようなものがあります。

  • 能力開発機会が少なく、企業に評価される職務経歴も積めていない
  • 就職活動の度重なる失敗により自分に自信が持てない
  • 現状維持が精いっぱいで今後の展望を抱けない
  • 正社員就職を諦めている

など。

ロスジェネ世代の方はどれも頷ける内容ではないでしょうか。これほどまでのさまざまな課題・問題を抱えているんですよね。

ロスジェネ世代が実感していること

ロスジェネ世代の特徴として挙げられた点、それぞれについて実感します。あなたはいかがですか?

▽能力開発機会が少なく、企業に評価される職務経歴も積めていない

入社はできても、能力開発や教育といったものは、ほとんどありませんでした。

私は中途入社をしたので、教育カリキュラムが他の新人とは違ったペースなのかな?と思っていたのですが、どうやら様々な部分が割愛されていた気がします。

しばらくしてキャリアアップ制度が導入され、全員のグレードランクが決定される段階では、私たち世代は下の世代と同じ分類になり、悔しい思いをしました。給料も上がらないということです。

▽就職活動の度重なる失敗により自分に自信が持てない

新卒として就職活動をした時が「就職氷河期」で定員が少ないため、多くの人が基本的にすぐに決定することはなく、複数社受ける状態でした。そのため、一旦は非正規雇用で就職をして、その後非正規雇用を繰り返しているケースも未だ多い状況です。

さらには、今の年齢になって就職活動をしてもなかなか採用企業はない状況。

そして結果、「自分の得意なもの」「スキル」がつかめず、個性を見いだせないままなのです。

▽現状維持が精いっぱいで今後の展望を抱けない

正社員であっても能力開発や昇級の機会に恵まれず低年収。さらに、非正規社員の場合は年収が伸びない現状が続きます。

貯蓄もできない状態で、現状を維持するのが本当に精一杯の毎日なのです。

私たち世代も、当然、収入があればできる事ややりたいことは沢山あります。ですが、今は現状を維持して毎日を生きるのが精一杯なのです。

老後への不安も募ってしまいます。

▽正社員就職を諦めている

40代女性の再就職や転職サイトを見ても、正社員として就職するのが厳しい現状というのがわかります。

現段階では年齢が既にネック。私たち自身が諦めているのではない!あきらめざるを得ない社会にしてしまっている日本の背景があるから。

そんな中でも、私たちは、実践的な資格を取ったり、勉強をして、どうにか社会の中でスキルを活かして頑張ろうともがいている世代なのです。

不安定雇用が続き低賃金。そのため、親との同居率や未婚率が高いともいわれています。さらに、最も働き盛りの年齢となった現在でも、正社員であったとしても「給与額が他の世代よりも低い傾向」という悲しい調査結果もあります。

ロスジェネ世代の不遇は、その人自身が悪いわけでも能力が低いわけでもありません。

社会に出た時期、日本社会の景気が悪く就職氷河期だったために負のスパイラルに突入してしまったのです。

まとめ

ロストジェネレーション世代の問題は、当事者の私たちだけの問題ではありません。

社会の中で自分に自信が持てず今後への希望が持なかったり、新卒時に、希望の職に就けないどころか正社員にもなれずに派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用を選ばざるを得ず、いまだその生活を余儀なくされている人も沢山います。

そして、収入が低く結婚が積極的に考えられないことも少子化につながっているのです。

ロスジェネ世代の特徴は、その厳しい環境の中、忍耐強い体質であるということとも言えるのです。