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目次
40代・ロスジェネ世代が感じる埋まらない格差。これ一体なんなの。
ロスジェネ世代が感じる埋まらない格差はどこから?
私たちロスジェネ世代が心のどこかで感じ続けている「格差」って…
ここ数年でロスジェネ世代の問題が話題になり、どんどん浮き彫りになってきましたよね。
社会に出た時が就職氷河期だったというだけの理由で正社員になれない。
運よく正社員になれたとしても、自分の希望の会社とは全くかけ離れた職種につかなければならなかったり。
「景気が良くなるまで」ととりあえず契約社員になっても、新卒一括採用の日本では、再び正社員として入社するのは厳しい現実です。
フリーターだって増えます、就職できるところがないんだから。
そして、非正規雇用を繰り返し継続するしかなかった人は沢山います。
自分でこんな道を選択したかったワケないですよね..
こどもの頃はバブル崩壊前の好景気。大きくなったら何になろうかなと胸をワクワクさせていた幼少期。
そして、団塊ジュニア世代でもある私たちは受験戦争も乗り越えなければならず、「しっかり勉強しなさいよー」と言われながら育ってきました。
そして、いざ社会にでるぞ!となった時。
結局どこにも行く先がないって…
就職できないのは「自己責任」、給料が安いのも「自己責任」。そう言われて地道にやってくるしかなかった人生って、私たちの前後の「バブル世代」や「ゆとり世代」にはわからない苦しさだと思うんです。
ロスジェネ世代が感じる格差の現実
ロスジェネ世代が感じる格差の現実って数字にきちんと表れているんです。
◆正社員の比率
総務省の労働調査での年齢階級別の比較で見てみると、
25~34歳(2017年)74.16%(2018年)74.97%
35~44歳(2017年)71.45%(2018年)71.11%
45~54歳(2017年)67.73%(2018年)67.81%
ロスジェネ世代(35~44歳)の正社員比率は低下しているのに、前後世代は上昇しているんですよね。
◆非正規雇用の比率
2008年、25~34歳の非正規社員の比率は、25.6%。
2018年、25~34歳の非正規社員の比率は、25.0%。
これは、0.6%とわずながらも新卒の就職環境が改善したということ。
これに対して、
2018年、35~44歳の非正規雇用の比率は、28.8%と増加。
ロスジェネ世代は何年たっても、非正規社員の比率改善の傾向がないどころか、悪化しているのです。
◆未婚率
2015年の国税調査では、
40代全体の未婚率は、40代前半で24.6%・40代後半で21.0%。4~5人に1人が未婚です。
男性の未婚率は、40代前半で29.3%・40代後半で25.2%
女性の未婚率は、40代前半で19.1%・40代後半で15.3%。
前半と後半の未婚率の差は5%未満なので、40代で結婚するのはな、かなか容易なことではないんですよね。
◆給与額の変化(NHK「クローズアップ現代プラス」放送『アラフォークライシス』より)
【給与額の変化】(5年前との比較)
[20~24歳]+5,200円
[25~29歳]+8,700円
[30~34歳]+6,400円
[35~39歳]-4,300円
[40~44歳]-23,300円
[45~49歳]+2,200円
[50~54歳]+21,100円
[55~59歳]+8,000円
信じられませんが、これは、今後もスライドしていくんです。
新卒時に正社員として就職できなかったり、転職により一企業での勤続年数が短くなった人は、企業から教育投資を受ける機会が少なかったとも言われているんです。
ロスジェネ世代が感じる格差がもたらすもの
このロスジェネ世代が感じている「格差」。
収入が低いまま結婚ができず、親と同居をして暮らしている人がたくさんいるため、これから突入する親世代の高齢化(70代・80代)で、将来の共倒れの危険も予測されています。
実際、未婚率や晩婚は少子化に拍車がかかる要因にもなっていますよね。
抜け出せない負のスパイラルって。「一生貧困を宿命づけられている不遇の世代」と言われて当然ですね。
まとめ
あなたは、なんとなく自分の不遇の「格差」をどこかで感じていませんか。
その重苦しい思いはロスジェネ世代ならではかもしれません。ロスジェネ問題が浮き彫りになってきた今、少し納得に変わりませんでしたか。
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